2011年9月23日金曜日

コンビニのつまみやおにぎり

近所にFとSがある。両者とも徒歩40秒ほどである。
この環境にいると自然とコンビニで食べ物を買うことが多くなるわけだが、不思議なことに私はFばかりに行ってSにはほとんど行かない。単純に好き嫌いと言ってしまえばそれまでだが、以前住んでいた家の近所にもFがあったため、Fに行くことが習慣になってしまったのだ。保守的なチキン人間の極みである。(ちなみに、文房具や簡単な工具を買う場合にのみSの方に足を運ぶ。それらに関してはSの方が品揃えが良いのだ。うちの近所に関しては。)

Fのヘビーユーザー(?)である私の好きな物を勝手に列挙してみる。
・Fチキ
・ぼんじり(おにぎり)
・豚タン下網焼き

ほかにもハラス(おにぎり)や鳥なんこつなど好きな物はあるが、上の三つは飛び抜けている。
まずはFチキであるが、これは巷でもかなり評価が高いようである。特に揚げたてのそれは、サクッとした外側の衣のすぐ下にゼラチン質な何か(皮ではないような気がする)があって、その下に柔らかな鶏肉があるわけだが、肉と衣の間を満たす肉汁がまたなんとも言えない。K○Cなどとはまた違ったおいしさである。このチキンは数あるコンビニのチキンの中でも群を抜いているように思う。ほどよくスパイシーな味付けと、ジューシーで甘みのある肉汁が見事に調和しているように思う。衣の厚さもほどよく、噛みしめるとほんのり甘みを感じる。元来フライドチキンなどというものはジャンキーなもので、不健康上等くらいの勢いで挑む物だと思っている。その大前提を踏まえた上で食べれば、少しくらいオイリーでも気にならない。価格も168円と良心的で、一つ食べると思いの外腹がふくれるのだ。若者の味方である。しかし、古くなって衣がぶよぶよになったFチキは頂けない。ジューシーな肉汁も抜けきってしまってまるで紙粘土のようになってしまう。時間帯ごとの来客数を把握して、数を調整できる店員さんがベテランである。Fチキを食べればその店の店員の質もわかってしまうのだ。

次にぼんじり(おにぎり)である。焼き鳥が好きな人は知っていると思うが、あのぼんじりである。ゼラチン質で脂の甘み、旨みと、ぷりっとした歯ごたえがたまらない。個人的には塩ではなくタレで頂くのが好きだ(かなり気を遣って焼いてあれば塩でも好きだ)。あのぼんじりをおにぎりの中に詰めるという発想をしたお母さんがいたらその家の子供になりたいが、開発したのはどうやらおじさん達のようである「チーム おやじ」というF社の開発チームの方々が、おそらく試行錯誤の末生み出されたのだろう究極のおにぎり、「ぼんじり」。米粒の硬さ、量、タレのとろみ具合、全てはぼんじりを中心に組み立てられている。美味いコンビニのおにぎりは、「冷えていても美味い」ではなく、「冷えているから美味い」だと思う。おにぎりをほおばり、噛みしめていく。ぼんじりのぷりぷりした食感や、コシのある米粒を反芻していくと、煮凍り状だったタレがとけて口の中いっぱいに旨みが広がる。日常の中で「日本人で良かった」と感じる瞬間の一つである。


最後は豚タン下網焼きだ。これは確か298円と、つまみとしては標準的な価格だろうか。私は家に缶詰状態で作業をする時など、これとシルキーブラック(コーヒー)をまとめ買いしてしまう。プラスチックのトレーに入っていて、さらにビニールでパッキングされているのだが、フタを外して乾燥剤的な小さいパックを取り除き、フタを外したまま500Wのレンジで1分チンすると、唸ってしまうほどのおいしさである。ぷりっぷりの食感、ジューシーな肉汁、脂の甘み、香ばしい香り、これはもう究極のコンビニ食であると思う。


以上三つが私のコンビニ食における大好物である。こうしてみると、要は「ぷりっ」、「ジューシー」、「甘み」が私の好物に関するキーワードのようだ。コンビニの食品は不健康だとかカロリーがどうだという話をよく聞くが、確かにコンビニ食をメインにするのは良くないと思う。しかし、多忙を極めていて料理する時間が無いときや、夜中に、あるいは缶詰で仕事中にちょっと小腹が空いたときなど、手軽に食べられるコンビニの食べ物はとても有り難いものである。通常の食事と比べるものではない。コンビニ食にはコンビニ食の良さがあるのだ。

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